滞仏植物記

植物のかたちを研究する学生のフランス滞在日記

四半期

滞在三週目が終わろうとしている。約三か月の滞在を十二週と概算すれば、四分の一が過ぎたことになる。次の四分の一ではこちらでの研究を軌道に乗せ、研究室の人々とも色々話せるようになっていきたい(次第に、いっそフランス語が世界の公用語だったら話す言葉が一つ減るのに、と思うようになってきた。)

 

今週はとにかくいろいろなことが進んだ。週の頭には再びCIRADに行って、研究に使っていくツールを導入してもらった。少し触っているうちになんとなく掴めたような気はする。

一方で、木曜にはINRAの指導教官とミーティングして、少し方向転換を仄めかされた。要するに具体的な着手点としての研究テーマの設定を調整してほしいということだが、非常に幸いにして指導教官はオープンで朗らかな人物なので一緒に話し合ていけば大丈夫だろう。むしろいろいろ考えていてくれるようで恐縮なくらいである。そこでもまた新しいツールを教えてもらったので(先ほどのとは用途が違う。ある意味ではそれらのツール間の橋渡しをするのがぼくの仕事である)、今日いじってみた。

 

採取や、パリやトゥールーズ訪問の目途も立ってきた。滞在後半を含め見通しが次第に立ってきたと言えそうだ。だが先日やや憂鬱になっていたように、個人的なことも含めると見えなくなっていくこともある。行動とは別の行動の制約である。

 

とにかく次の目標は外国語と研究。研究は言うまでもないが、こちらでのテーマを軌道に乗せることと、もう一つの目標である植物採取を完遂するために検疫の件含め入念に準備を進めていくこと。外国語はフランス語をもう少し頑張って使っていきたいのと、英語は話す量が増えるにしたがって疲れて喋れなくなってきたのをなんとかしたい。

今週末はすこしゆっくりと休む予定。

 

* * *

 

それにしても、このところ日本で災害が多い。よく研究所でもそのことについて聞かれるが、気になっている。