滞仏植物記

植物のかたちを研究する学生のフランス滞在日記

CIRAD

8月30日、研究指導をしてくださる研究者の方を訪ねてCIRAD (Centre de coopération internationale en recherche agronomique pour le développement : 邦訳すると「開発のための農学研究国際共同センター」あたり?) という研究機関に行ってきました。

https://www.cirad.fr/en/home-page

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トラムとバスを乗り継いで行くので少し大変なのですが、この日は一日中付きっきりで先行研究のレクチャをしてもらい、非常に実りがありました(感慨については後述)。来週以降もしばしば来ることになりそうです。

 

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[感慨と独り言]

CIRAD でのディスカッションは極めて心躍るものだった。デモは衝撃的ですらあったし、少なくともいくつかのアイディアについては(事前に論文で読んでいたにも拘わらず)感銘を受けた。と同時に、こういう研究がなかなか日本でみられないように思うのは悔しい(ひょっとすると沢山あるのかもしれないが、だとすると今度は自分の不勉強が悔しい)。

数学の普遍性が非常に強力なのは分かっているつもりだったが、認識をさらに上方修正しなくてはいけない。生物数学、あるいは数理生物学においては数学の普遍性(Universality)と生物学の多様性 (Diversity) を往還しつつ行動することが重要なのだと改めて感じた。(しかもプラクティカルなツールとして機能するポテンシャルがあるのがカッコいい!)