滞仏植物記

植物のかたちを研究する学生のフランス滞在日記

トゥールーズ、そして第二回植物採集へ

10月27日。第二回目の植物採取に来る。
前日、トゥールーズに滞在。ディアヌ宅に泊めていただきご家族から暖かいおもてなしを受けて感激した。ディアヌとは今年2月以来。
熱い栗を食べながらトゥールーズの古い街並みを案内していただいたり、夕飯に鴨肉料理やケーキをふるまってもらう。お互いの進捗などについても話し合うことが出来て大満足。

翌朝は家族そろってマルシェで朝食を買う。ここでもパン・オ・ショコラやクレープ、コーヒーをおごっていただき恐縮。とてもおいしかった。その後、家に戻ってショコラ・ショを飲みながら仕事。ぼくが歩くたび、小さな飼い猫がついてきて可愛らしい。悪天候のため予定していた植物園には今回は行けなかった。トゥールーズの建物は赤いレンガで出来ていて「薔薇色の町」という別名があるそうだ。それから、すみれを使った日用品が特産で「すみれの町」としても知られているらしい。菫の砂糖漬けなどをお土産に購入。とても素敵な街。

昼過ぎ、駅まで送っていただいたが生憎の列車遅延。そのせいで乗り換えの列車を逃してしまった。たまたまタクシーを見つけることが出来たので(タクシーで相乗りというのを初めて体験し非常に戸惑った)、それに乗って無事ナーセリに到着。今回はトゥールーズ行きも列車がキャンセルになり BlaBla Car という相乗りサービスを使った。今回の採取旅行は知らない人と一緒に移動することが多い。結果的に安く済むが、いろいろ不慣れで気を遣うのが少しつらい。無事採集、そして日本への輸送を完遂できることを祈る。